To Be ガハハおじさんへの道
憧れがある。
ガハハおじさんに憧れがある。
なんやねん、ガハハおじさんって というツッコミはあるとしても憧れがある。
一応、賢明な読者のために説明しておくと、読んで字のごとくガハハ笑いが似合うおじさんである。
キャバクラに行けば平気で嬢の乳を揉み、空気を読まずに氷点下のダジャレを垂れ流す。
髪はバーコードかハゲ、体型ぽっちゃり。ゲスの権化を男の欲望で煮詰めたような不愉快生物である。
酔っ払ったザ・昭和のステレオタイプ成金おじさん。
この時期はたまに繁華街で見かけますよね。
イメージタッチはナニワ金融道でお願いします。
そのおじさんに憧れがある。
いやー、一切憧れる要素ないやん…
とお思いのあなた!
それは違う。おじさんはある種の魅力に溢れているのだ。
おっぱい揉んでもなぁなぁで許してもらえるから?
まぁ、それもある。
僕が憧れるのは彼らの精神性にある。
恐らくだが、彼らは自身の不愉快な行動に自覚はある。
自覚がある上で行動に罪悪感を感じていないのだ。
これって無敵じゃないですかね。
スクールカースト底辺より、サブカル界隈の薄いところを細々と生きてきた僕は当然のことながら自己評価が低い。
開き直ってそれなりに生きてはいるものの、他人の評価を気にする性癖はなかなか抜けないのだ。
そんな中、罪悪感なしに迷惑を撒き散らせるガハハおじさんのメンタルはとても羨ましく憧れとして映る。
そもそもキャバクラが楽しめない僕にとって、ガハハへの道は遠く険しい。